綱彌代時灘

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綱彌代時灘(つなやしろ ときなだ)は漫画「BLEACH(ブリーチ)」の小説版「BLEACH Can't Fear Your Own World」に登場するキャラクターであり、元護廷十三隊の映像庁代表を務めていたキャラクターです。そのキャラクター性や斬魄刀(ざんぱくとう)の能力、最期について解説します。

BLEACH
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「綱彌代時灘」とは?

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©BLEACH/久保帯人

 

 

  • 名前:綱彌代時灘(つなやしろ ときなだ)
  • 性別:男性
  • 所属:死神・元護廷十三隊隊員 映像庁代表

 

綱彌代時灘は、漫画作品「BLEACH」のノベライズ作品「BLEACH Can't Fear Your Own World」に登場するキャラクターです。

そのため、アニメ版に正式に登場するかどうかは不明なキャラクターとなっています。

死神ではありますが、かつて起こした事件がきっかけで護廷十三隊を離れており、作中登場時点では無所属の死神です。

元の所属や階級などは不明ですが、「映像庁」なる機関の代表であったと明言されています。

小説作品におけるラスボスキャラクターであり、作中の行為が元・護廷十三隊九番隊隊長である「東仙要(とうせん かなめ)」の思想を歪ませた元凶であると描写されているキャラクターです。

 

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©BLEACH/久保帯人

 

小説版表紙では白髪に緑色のメッシュが入った頭髪が特徴的な、どこか爬虫類じみた鋭い目つきの男として描かれていました。

ですが、後にゲーム「BLEACH Brave Souls」では黒髪に緑色のメッシュが入った頭髪に、洗朱色と女郎花色(※筆者が見た感じの印象です)の羽織と改めて公式のカラーリングが公開されました。

 

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©BLEACH/久保帯人

 

 

性格はとにかく極悪非道かつ悪辣で外道、人を煽り、他人を踏みにじり、他人を不幸のどん底に落とすことを何より楽しむ男として描かれています。

自らの欲望に忠実で、そのためならば苦労を辞さず、手段を選ばず、自らの犠牲すら払うこともあると、ある意味一貫した思想や行動力の持ち主であるとも言えます。

その悪趣味かつ邪悪な性格は、他人を滅多に貶さない「京楽春水(きょうらく しゅんすい)」をして「彼は、そういう事を平気でやる男だよ」と称されるほどであり、作中でも「四楓院夜一(しほういん よるいち)」から「藍染惣右介以上の下衆」とも言われています。

 

一応京楽春水や「浮竹十四郎(うきたけ じゅうしろう)」と同期であることが明言されているため、護廷十三隊所属であった頃は比較的古参であったことがわかっています。

時灘からは作中の事件の経緯から春水を酷く嫌っており、同様に春水も彼を嫌っているような様子が見られます。

ですが十四郎は彼を友人と呼び、どんなに悪辣な行為を繰り返そうと、彼を信じていたと描写されていました。

綱彌代時灘の生まれ・過去

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©BLEACH/久保帯人

 

綱彌代時灘は尸魂界(ソウルソサエティ)に君臨する権力者「五大貴族」の一端「綱彌代家」の分家に生まれます。

聡明な時灘少年は、「霊王が楔として存在する以前の世界」などに疑問を持っていましたが、それらの問いに誰一人答えることがありませんでした。

そんなある日、時灘は生家の書庫にて秘蔵の書を閲覧し、世界の成り立ちと五大貴族の罪である「霊王を水晶に封じて様々な器官と四肢をもぎ取り、ただ三つの世界を維持するだけの存在と為したこと」を知ります。

この事実を知った時灘は、「世界が悪辣ならば自らが悪辣でもいい」と、真相が自らの悪意を肯定したことに喜びを覚えます。

そして、時灘は自らの悪を良しとして振舞っていくことを決めたのです。

 

その後、時灘は本家である綱彌代家に命令され、「歌匡(かきょう)」という女性に近づき婚約しました。

時灘は歌匡と婚約をしたものの気持ちは一切持っておらず、その立場すら利用して歌匡を絶望の淵に陥れようとしましたが、歌匡はその凛とした態度を一切崩さず、更には彼に向けて「貴方はまだ、星を見たことがないだけよ」と慈愛に満ちた声で諭すように言われてしまったのです。

歌匡は全てを見抜いたうえで、時灘と婚約まで進めていたのです。

時灘はその際にかけられた言葉を後にまで心の中で引きずり続けていました。

 

真央霊術院時代は目立つことを避け、影のように過ごしていた時灘ですが、ある日、時灘とも表向きは親友であった、歌匡とも繋がりのある平民上がりの死神が、綱彌代家の立てていた計画を知ってしまいます。

その真意を問いただされるも、時灘は悪びれもせずに計画を暴露、そして自分は歌匡を一切愛していないことも明かします。

時灘は真相を知った男の顔が見たいがために全てを語ったのです。

期待通りの絶望に落とされた顔を見せた男は、時灘を友人として斬らんと決闘を申し込みました。

決闘は熾烈を極めましたが、その間に突然歌匡が割って入ります。

友人たちの決闘を止めんとしたが故の行動ですが、時灘はこれをチャンスとして見逃しませんでした。

割って入った歌匡を突き飛ばし、歌匡と死神をまとめて切り捨ててしまったのです。

これで歌匡もやっと絶望させられると思った時灘でしたが、歌匡は「私は…貴方の雲を払ってあげられなかった…」と最期まで時灘を想うような言葉をかけたのでした。

歌匡を絶望させられなかった時灘は、激しく悔やみ、その心に大きな遺恨を残しました。

 

その後、時灘は罪に問われます。

本来は五大貴族の人間であったため、裁判すら開かれずそのまま世に放たれる筈だったのですが、上流貴族であった京楽春水が確固たる証拠を突きつけたことで裁判が開かれることになります。

ですが彼は結局「地下特別監理棟」通称「蛆虫の巣(うじむしのす)」に送られることが決まったのみで、死刑にはなりませんでした。

時灘を嫌っており、その人間性に危険を覚えていた春水は、「斬っておかなかった時点で手遅れ」とまで言っていたようです。

 

その事実に憤りを覚えていたのが、歌匡の親友の一人であった東仙要です。

時灘は自らの正体を隠し、要に接触します。

最初は親友を失い、犯人に怒りを覚える彼に寄り添い、復讐を思いとどまらせるように諭していきました。

時灘の言葉に耳を傾け、親身になってくれる彼を信用し始めた要でしたが、直後に時灘が正体を現します。

自らが歌匡を殺した犯人であることを明かして、要にこう言い放つのです。

 

「いやあ、君が復讐を望まないでいてくれてよかったよ」

「妻の事を想うならば、私の事を許し、憎しみを忘れ、我ら死神に護られた安寧の中で日々を生きるべきじゃあないのかな?」

 

この言葉で絶望の底に落とされる要。

時灘の言葉がきっかけで、要の心は大きくねじ曲がってしまい、後に現れる藍染惣右介の計画に加担していくこととなるのです。

 

その後時灘は、自らの計画のために原作漫画中で「ユーハバッハ」討伐のために零番隊メンバーが霊王宮(れいおうきゅう)を留守にしたタイミングで、「二枚屋王悦(にまいや おうえつ)」が管理する「鳳凰殿(ほうおうでん)」から特異な斬魄刀(ざんぱくとう)「已己巳己巴(いこみきどもえ)」を盗み出します。

盗みだした已己巳己巴とそれを扱う子供「産絹彦禰(うぶぎぬ ひこね)」、そして自らに付き従う「完現術者(フルブリンガー)」の女性「道羽根アウラ(みちばね アウラ)」と共に、自らの目的を達成せんと動き始めたのが小説の作中に繋がる流れとなります。

綱彌代時灘の実力は?斬魄刀の能力は?

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©BLEACH/久保帯人

 

死神としての階級が語られていない綱彌代時灘。

一見すると別段強いような雰囲気は見られませんが、あの浮竹十四郎や京楽春水の同期なだけあってか、実は相応の実力を持っていることが明らかになっています。

普段は「煽り」を用いて相手の冷静さを欠かせ、自らの優位を以て戦闘を進めるといった合理的でありながらも卑怯な戦法を得意としますが、斬術の能力もしっかりと持ち合わせており、破面(アランカル)や死神の隊長格、更には滅却師(クインシー)らを同時に相手取っても遅れを取ることはありませんでした。

後述する斬魄刀の能力を使っていない状態でも身体能力に優れた「砕蜂(ソイフォン)」を圧倒し、その実力を認めさせていました。

綱彌代時灘の斬魄刀は?

綱彌代時灘の斬魄刀は「九天鏡谷(くてんきょうこく)」という名で、解号は「奉れ」となっています。

実は時灘自身の斬魄刀ではなく、綱彌代家に代々伝わる斬魄刀であり、扱いは「伊勢七緒(いせ ななお)」の「神剣・八鏡剣(しんけん はっきょうけん)」と同様です。

能力は「相手の攻撃を反射する」というものであり、鏡のような障壁に当たった攻撃はそのまま攻撃者へと跳ね返るという特性を持っていました。

時灘はこの能力を用いて、鳳凰殿を護衛していた斬魄刀を全員退けています。

 

ですが、「九天鏡谷」とは仮の姿でした。

時灘は「綾瀬川弓親(あやせがわ ゆみちか)」がそうしていたように、わざと斬魄刀を偽りの名前で呼ぶことで、その能力をあえて封じていたのです。

九天鏡谷の真名は「艶羅鏡典(えんらきょうてん)」で、発動時の解号は「四海啜りて天涯纏い、万象等しく写し削らん(しかいすすりててんがいまとい、ばんしょうひとしくうつしけずらん)」と、同期である京楽春水や浮竹十四郎と同様非常に長いものです。

発動すると刀身が消え、柄だけを残した形となります。

 

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©BLEACH/久保帯人

 

艶羅鏡典として発動した際の能力は「一度見た斬魄刀をコピーする」というものです。

時灘本人が見聞きした斬魄刀の能力を模倣することが可能であり、更には複数同時に模倣して使用することも出来ます。

ただし、使うたびに自分の魂魄を削り取られる(つまり命を削る)という代償を持ち、更には模倣した斬魄刀の能力は自分の能力に準ずる程度の力しか出せないようになってしまいます。

そのため、格下の死神の斬魄刀を模倣した際は元の実力よりも上の扱いが出来るようになりますが、逆に格上の死神の斬魄刀を模倣しても実力を思ったように発揮できないという制限がかけられることになります。

作中では「侘助(わびすけ)」「瓠丸(ひさごまる)」「餓樂廻廊(がかくかいろう)」「千本桜(せんぼんざくら)」「土鯰(つちなまず)」「灰猫(はいねこ)」「流刃若火(りゅうじんじゃっか)」「金沙羅(きんしゃら)」「鏡花水月(きょうかすいげつ)」「神鎗(しんそう)」「氷輪丸(ひょうりんまる)」「天譴(てんけん)」「清虫(すずむし)」「斬月(ざんげつ)」「瑠璃色孔雀(るりいろくじゃく)」「五形頭(げげつぶり)」が模倣されました。

その中でも実力が明らかに下であった死神の斬魄刀である瓠丸や土鯰は本来の能力よりも高く再現され、逆に格上の死神の持ち物であった流刃若火や鏡花水月は本物よりも数段落ちた能力で再現されました。

更には生まれが特殊な「斬月」は能力を再現することは出来ず、ただの飾り同然になって再現されています。

 

実は上記能力、全て始解(しかい)の能力です。

作中では艶羅鏡典の卍解(ばんかい)は披露されておらず、その卍解の能力や姿は完全に謎に包まれています。

時灘の斬魄刀は自分固有のものではないため、斬魄刀と対話していない可能性が高いと考えられます。

従って、時灘は艶羅鏡典の卍解は習得していないと思われます。

綱彌代時灘の最期は?

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©BLEACH/久保帯人

 

「五大貴族の復活と、産絹彦禰を霊王として三つの世界を支配する」という建前の目的、「死後の世界の存在を明らかにすることで、今までの死生観や宗教を否定し、阿鼻叫喚する人々を眺めたい」という真の目的を掲げて、死神や滅却師、破面や完現術者を圧倒し、戦闘を進めていた綱彌代時灘。

艶羅鏡典によってコピーされた鏡花水月の力を使って敵を翻弄し、そのまま彼の策略のままになってしまうのかと思いきや、駆け付けた「平子真子(ひらこ しんじ)」の斬魄刀「逆撫(さかなで)」の能力で無効化され、催眠状態に陥らなかった「檜佐木修兵(ひさぎ しゅうへい)」の斬魄刀「風死(かざしに)」が時灘の手を艶羅鏡典ごと斬り落とします。

艶羅鏡典は京楽春水によって回収され、使用不可能となり、抵抗手段を失った時灘は「銀城空吾(ぎんじょう くうご)」によって切り伏せられます。

重傷を負った時灘ですが、そんな状態でも逃げおおせようと抵抗します。

「この期に及んで逃げる気かい? 大人しく捕縛された方が君の為だと思うけどね」と呆れたように発言する春水に対し、「馬鹿なことを言うな京楽。死ぬまで幽閉され退屈な時を過ごすくらいなら死んだ方がマシというものだ!」と言い放ち、捕縛されることを完全に否定しました。

 

空肝転移を行うことが出来る布を用いて移動し、間一髪のところで自身の拠点であった空中楼閣へと帰還します。

帰還した時灘は往生際悪く楼閣の装備で死神たちを葬ろうとするものの、「浦原喜助(うらはら きすけ)」の妨害によってあえなく失敗。

彼を煽ってみるものの、「言葉選びのセンスも零点です」と一蹴されてしまいました。

 

追い詰められた時灘は更に小型の転界結柱(てんかいけっちゅう)で瀞霊廷(せいれいてい)にある自らの屋敷に逃亡し、傷が癒えるまで身を隠さんとしました。

ですが、本来ならば結界が張ってあったはずの時灘の屋敷には先客がいたのです。

先客というのが、護廷十三隊の十二番隊隊長「涅マユリ(くろつち マユリ)」。

どうやって侵入したのか不明なマユリでしたが、マユリには時灘を捕まえる気はありませんでした。

ただ「時灘の研究の末路」を見届けに来ただけであると語るのです。

マユリは時灘の煽りも意に介さず、「屋敷に侵入したこと」「鍵をかけ直さなかったこと」に謝罪をします。

 

直後、時灘の背中に斬魄刀が突き立てられました。

時灘が自身を刺した犯人を見ると、かつて自分が綱彌代家の当主に登りつめるための演出に使い、始末した暗殺者一族の者と同じ服装を纏った少女だったのです。

少女は時灘を刺しつつ、「みんなの…仇…! 綱彌代時灘…! お前が…! 家族のみんなを…!」と口走ります。

時灘は、彼女が「家族の情」などで自分を刺したことが理解出来ませんでした。

仇討ちを「そんなこと」と一蹴された少女は、怒りのままに時灘に何度も斬魄刀を突き立てます。

彼女の攻撃では地に伏さなかった時灘ですが、満身創痍の身体を何度も刺突されて、生命の限界が迫ります。

往生際が悪く、死に瀕してももがき続けた時灘でしたが、名も知らぬ少女の刺突によって死を目前にします。

そんな死の間際、時灘は死を嘆くわけでもなく、笑ったのです。

 

「ハハハハハハ!ハハハハハハハハハハ!そうか!

私は…俺はここで死ぬか!長い時をかけて恨みを仕込んだ東仙ではなく、このような…このような取るにも足らん雑魚に仇討ちとして殺されるとはな!

これが、こんなものが、綱彌代の全てを手にした俺の、尸魂界の業を正しく引き継いだ俺の最期だと言うのか!

ハハハハハハ!」

 

「ざまを見ろ…ざまを見ろ、京楽春水!」

 

「俺の命脈はここで潰えるぞ京楽!お前達は、ここにいる名も知れぬ小娘にすら勝てなかったわけだ!

お前は俺に届かなかった!やっとだ!やっと俺はお前に一泡吹かせてやったぞ!

残念だなぁ!哀れだなあ!死神どもめ!お前達はこれで、私を永遠に罰することはできぬ!」

 

「どうだ東仙!悔しいか?俺は…私は、貴様にしたことを微塵も後悔せぬまま死ぬぞ?

どうだ檜佐木修兵、どうだ銀城、どうだアウラ!今頃は彦禰に殺されている頃か? 生き延びていたとしても、お前達は…もう…私の魂には触れる事すらできん」

 

「どうだ…浮竹…貴様が信じようとした男は…何も変わらぬまま…死ぬぞ…」

 

「どうだ…歌匡…私は…星を…」

 

最期にそう言い残して、綱彌代時灘はその一生を終えたのです。

最期の最期まで、反省も後悔もすることなく、一人勝ち誇りながら全てに一泡吹かせて死んでいったと彼はそう言います。

最期の最期まで、妻であった歌匡の言葉を引きずりながら、死んでいきました。

最期の言葉は最後の最後まで発言されることなく、その言葉の真意は不明となりました。

まとめ

原作終了後の世界を描いた小説版「BLEACH Can't Fear Your Own World」に登場する「綱彌代時灘」について見てきました。

原作には全く見られなかった、こうなった明確な目的がある意味無い「悪辣な人格を持つ」ラスボスを貫いた綱彌代時灘。

小説版の登場キャラクターのため、アニメ版に登場するかどうかは不明ですが、濃すぎるキャラクター性から登場が望まれています。

先んじてゲーム「Brave Souls」に登場しているため、動いて喋る彼を見たいならブレソルのプレイをしてみるのがいいでしょう。

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